毎週火曜はアトムのスイム練。グータロウSWIMとは別に、毎週火曜日夜にアトムというチームでスイム練をしている。ちゅうか、こっちが私の本来の所属なんだよね。しかし、開始時間が早い為、いつも練習後半からの参加なんだ。
アトム・スイム練では早いコースとゆっくりコースに分かれて練習しているんだけど、ここ最近、意図的にゆっくりコースに入っている。これには理由があって、実はフォームの大改造を試みているんだ。疲労骨折をしてしまってから、通勤ランの時間が電車になって、その無駄な時間を有効に使おうとスポーツ関連の書籍を色々と読み漁っているんだけど、触発されまくってるんだよね。
NHKブックスから出ている『泳ぐことの科学』の前半で、坦々と水泳史、泳法、水泳に関する化学的な分析が語られている。こう書くと、そこに書かれているスイミングメソッドに影響されちまったんだね、なんて思われそうだが、そうではない。実は水泳史、とりわけ西洋に追いつけ追い越せと頑張ってきた日本水泳界の努力と英知に触発されたんだよね。
著者の一人である小菅さんが、アメリカチームの合宿に参加した際に感じた事、それは「アメリカ選手の集中力とパワーをまざまざと見せつけ」られ「日本人のように体が小さくパワーも少ない人たちは、ひたすら距離を泳がせるパワー重視のトレーニングではなく、科学的分析に基づいて、効率よく泳ぐことを重視したトレーニングをしなければいけない」と感じた事を、現在自分が感じている事と「同じだ」と思った訳さ。まあ、私の場合はアメリカ選手ではなく、一緒に練習をするアスリート達に、なんだけど。
おっさん化に加え、そもそも体の小さい私はパワーでは太刀打ちできない。この事は、おっさんになる以前から気が付いていた。私が大学時代、競泳を諦め、指導の道に進んだのもパワー不足が理由だった。だって当時の練習ってさ、所謂「根性論トレーニング」で作られたものだったからね。インターバル練習がメインでサークルタイムも異常だったよ。最近知ったんだけど「制限タイムつきゴールセット方式」って言うらしいよ。
さて、アトム・スイム練では、ボスのMさんがメニューを作っている。「揚力理論」「インターバル」「ハイポ」「パワー」等々、コーチング理論をフルに活かしたバランスの良いメニューだ。このメニューに従い、真面目に練習すれば確実に泳力アップするに違いない。実際、15年近いブランクで水泳を再開した私も、そこそこに泳力がアップした。しかし、同世代には、何十倍も速く強いアスリートが溢れている。彼らに勝とうなんて気はさらさらないのだけども、競技者である以上、そこそこやり合うぐらいになりたいじゃない?そんな訳で、自分の泳法、走法を何とかせにゃいかんと思いたったんだよね。
冗談やギャグの処理に9割を割いている小さな脳味噌で出た結論は、フォームの改善とタイミング習得だ。流体の中を移動する理屈は何となく理解した。また、それを実現するためのメソッドも何種類か頭に叩き込んだ。これらを自分のモノにするには、既成のドリルでは解決できない。何故なら、おっさん化により頭で思い描いた通りに体を動かす事が出来なくなったからだ。こうなったら試行錯誤で「何か」を見つけるしか道はない。てか、そもそも、体格や筋肉の付き方が違うのだから、ドリルってのはカスタマイズした方がいいのかもね。
そういう訳で、ゆっくりコースに入るようにしているんだ。だって速いコースじゃ、メニューこなすだけで精一杯だもんね。今回のフォーム改善の目標は兎にも角にも「省エネ」。一番効率のよい動きの習得だ。「速さ」は二の次だね。私と同じような悩みを抱えている人の為に、発見次第公表していくつもりだよ。また水泳だけではなくバイクも、更には現在お休み中のランについてもフォームの見直しをするつもり。
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